競馬開催中にスマートフォン(通信機器)を不適切に使用していたとして、6名の若手騎手に騎乗停止処分が下されたことが話題に・・・。
「何でスマホ禁止なの?」や「今どき規則を変えるべきでは?」など、スマホ禁止の規定について疑問視する声が寄せられています!
- 競馬騎手がスマホ禁止の理由は?
- 違反した場合の処分は?
- 過去の事例は?
この3点について、詳しくご紹介します!
競馬開催中に騎手6名のスマホ使用が発覚!
2023年4月23日、福島競馬場職員の報告で発覚した、競馬期間中の騎手のスマートフォン使用。
JRAは3日、若手6人の騎手に、30日間の騎乗停止処分(13日から6月11日まで)を科したことを発表した。
引用:デイリースポーツ
開催日における不適切なスマートフォン使用事案が判明したため。
この6名の騎手によるスマホ使用は、「日本中央競馬会競馬施行規程第147条19号」に該当するとされ、騎乗停止処分に・・・。
なかなか重い処分となりましたが、そもそもなぜ競馬騎手はスマホ使用が禁止なのでしょうか?
【なぜ?】競馬騎手がスマホ禁止の理由は?
競馬騎手がスマホ禁止の理由について調べた結果、
競馬の公正を期すため外部との接触の禁止を目的
とされており、外部との接触を遮断し情報漏洩を防ぐことで、公正を確保するためだと公表されています。
分かりやすく解釈すると、『八百長を防ぐため』ということでしょう。
今回、騎乗停止処分となった6名の騎手は、ジョッキールーム(控え室)でのスマホ使用が発覚しています。
- 今村聖奈騎手(19)…角田大河騎手との電話
- 永島まなみ騎手(20)…騎乗馬のレース動画やオッズを閲覧するため
- 古川奈穂(22)…騎乗馬のレース動画やオッズを閲覧するため
- 小林美駒騎手(18)…騎乗馬のレース動画やオッズを閲覧するため
- 河原田菜々騎手(18)…騎乗馬のレース動画やオッズを閲覧するため
- 角田大河(19)…今村聖奈騎手との電話
規定によると、開催中のジョッキールーム(控え室)では、スマホを持ち込むことも固く禁じられています。
これだけ厳しく定められているのも、競馬の公正を期すためですよね。
また、競馬場や騎手の宿泊場所となる"調整ルーム"では、入室後のスマホ使用も禁じられています。
スマホでの動画閲覧などは、「あらかじめダウンロードしたもの」に限られ、閲覧したい時も担当職員への届出が必要なのだそうです。
本人たちは情報漏洩をするつもりがなくても、規定に反したことには変わりありません。
処分は騎乗停止?
競馬期間中にスマホを使用した6名の騎手に関しては、30日間の騎乗停止処分が下されています。
これは、「日本中央競馬会競馬施行規程第147条19号」による、『競馬の公正確保について業務上の注意義務に違反した者』に該当するためです。
◆日本中央競馬会競馬施行規程第147条
『第138条第1項各号及び第145条各号のいずれか又は前条に該当する場合を除き、次の各号のいずれかに該当する馬主、調教師、騎手、調教助手、騎手候補者又は厩務員に対して、期間を定めて、調教若しくは騎乗を停止し、戒告し、又は50万円以下の過怠金を課する』
報道によると、騎乗停止処分は科されているものの、過怠金が課せられたという情報は出ていませんでした。
競馬騎手がスマホを使用した過去事例は?
競馬騎手が競馬期間中にスマホを使用したという、過去の事例はあるのでしょうか?
調べた結果、下記の4名がスマホで規則違反の通信を行っていた事例がありました。
- 2011年5月:大江原圭
- 2013年7月:原田敬伍(引退)
- 2015年3月:C・ルメール
- 2016年10月:丸山元気
いずれも、調整ルーム内でTwitterなど外部との通信を行い、30日間の騎乗停止処分となっているそうです。
今回は一気に6名の騎手によるスマホ使用が発覚したということで、今後さらに厳しい管理下となることが予想されますね。